タイトルとメタディスクリプションをAIで作るときの注意点|プロンプト例付き
ページのタイトルや検索結果に表示される説明文は、AIに作らせると効率的です。ただし誇張や重複、内容とのずれが起きやすい点に注意が必要です。役割の基本、プロンプト例、確認のチェックリストを紹介します。
サイトのページ数が増えてくると、1ページずつタイトルやメタディスクリプション(検索結果でタイトルの下に表示されることがある説明文)を考えるのは手間がかかります。生成AIに任せれば一瞬で案が出てくるため、すでに活用している方も多いでしょう。
ただ、AIが作るタイトルや説明文には、内容以上に魅力的に見せる誇張表現や、どのページも似たような文面になる、といった問題が起きがちです。検索結果は、そのページが読者と最初に出会う場所です。ここで期待と中身がずれると、クリックされても読まれずに離脱されてしまいます。
この記事では、タイトルとメタディスクリプションの役割の基本、AIで作るときに起きやすい問題、具体的なプロンプト例、公開前の確認ポイントを解説します。
タイトルとメタディスクリプションの役割
タイトルは、HTMLのtitle要素に書くページの題名です。ブラウザのタブや検索結果に表示され、検索エンジンがページの内容を理解する手がかりにもなります。メタディスクリプションは、ページの概要を説明する文で、検索結果の説明文として使われることがあります。
知っておきたいのは、Googleは検索結果に表示するタイトルや説明文を、必ずしもサイト側の記述どおりに使うわけではないという点です。検索された言葉やページの内容に合わせて、本文の一部や見出しなどから自動で作り直すことがあります。また、メタディスクリプションは検索順位を直接決める要素ではないとされています。
それでも、ページの内容を正確に短く表したタイトルと説明文を用意しておくことは、検索結果でそのまま使われる可能性を高め、クリックする人の期待と中身を一致させるうえで意味があります。
AIで作るときに起きやすい問題
AIにタイトルや説明文を作らせると、次のような問題がよく起こります。
| 問題 | 具体例 | 起きるリスク |
|---|---|---|
| 誇張・断定 | 「業界No.1」「必ず成果が出る」「完全ガイド」 | 根拠のない表現は景品表示法上の問題になるおそれ。読者の信頼も損なう |
| 内容とのずれ | 本文にない情報や数字を含める | クリック後の離脱、誤解による問い合わせ |
| 重複・類似 | どのページも「〇〇なら当社にお任せ」で始まる | 検索エンジンがページの違いを区別しにくい |
| キーワードの詰め込み | 同じ語を何度も繰り返す | 不自然で読みにくく、スパム的に見える |
| 長さが不適切 | 長すぎて途中で省略される | 重要な情報が表示されない |
特に注意したいのが、誇張や断定の表現です。AIはクリックされやすい文を求められると、根拠のない最上級表現を使いがちです。自社の実態に合わない表現は、広告表示のルールの観点からも避けてください。個別の表現が問題になるかどうかの判断は、専門家に確認することをおすすめします。
使えるプロンプト例
AIに依頼するときは、ページの本文を渡したうえで、条件を明確に伝えるのがコツです。次のようなプロンプトが使えます。
- 「次のページ本文をもとに、ページのタイトル案を5つ作成してください。条件:全角30字前後、本文に書かれていない情報や数字は入れない、最上級表現や効果を保証する表現は使わない、主なキーワードは〇〇」
- 「次のページ本文をもとに、メタディスクリプションを3案作成してください。条件:全角80〜120字程度、誰の何の悩みに答えるページかが分かる、本文の内容だけを使う、です・ます調」
- 「次の10ページのタイトル一覧を見て、似すぎていて区別がつきにくい組み合わせを指摘し、それぞれの違いが分かる修正案を出してください」
文字数の目安は、検索結果の表示幅や端末によって変わるため、あくまで目安と考えてください。大切なのは、前半に重要な情報を置くことです。省略されても、何のページかが伝わるようにしましょう。
また、AIには1案だけでなく複数案を出してもらい、人が選ぶ形にするのがおすすめです。その際、「それぞれの案が、どんな検索をした人に向いているか」を一言ずつ添えてもらうと、比較しやすくなります。気に入った案があっても、そのまま採用するのではなく、自社の言葉づかいに合わせて語尾や表記を整えましょう。サイト内でサービス名の表記が揺れていると、検索する人にも検索エンジンにも同じものだと伝わりにくくなります。
公開前のチェックリスト
AIが作った案は、そのまま使わず、次の項目を人が確認してから採用します。
- 本文の内容と一致しているか(本文にない情報、数字、サービスが含まれていないか)
- 根拠のない最上級表現、効果の保証、誇張がないか
- サイト内の他のページと重複・類似していないか
- 検索する人が使う言葉で、何のページかが前半で分かるか
- 会社名やサービス名の表記が、サイト全体のルールと揃っているか
- 不自然なキーワードの繰り返しがないか
- 実際の検索結果で表示されたときに、他社のページと並んでも内容が伝わるか
7番目は、実際に検索してみて、上位に表示されている他のページのタイトルと見比べると判断しやすくなります。他社と同じような文言では選ばれにくいため、自社ならではの対象や地域、特徴を入れられないか検討しましょう。
大量のページを一括で作る場合の注意
商品ページや店舗ページなど、数十〜数百ページのタイトルと説明文をAIで一括作成したい場合もあるでしょう。効率化の効果は大きい一方で、次の点に注意が必要です。
- テンプレートで作ると、全ページがほぼ同じ文面になりやすい。ページごとに異なる情報(商品の特徴、地域、対象者)を必ず含める
- 全件を目視で確認するのが難しい場合でも、無作為に一定数を抜き出して確認する
- 元データ(商品情報や店舗情報)に誤りがあると、AIはそれをそのまま反映する。元データの正確さを先に確認する
公開後は、Search Consoleで表示回数のわりにクリック率(表示された回数のうちクリックされた割合)が低いページを探し、タイトルや説明文を見直す材料にするとよいでしょう。
まとめ
タイトルとメタディスクリプションは、AIを使うと効率よく案を作れますが、誇張、内容とのずれ、重複といった問題が起きやすい部分です。Googleは表示内容を自動で書き換えることもあるため、凝った宣伝文句よりも、ページの内容を正確に短く伝えることを優先しましょう。
まずは、自社サイトの主要ページ10件のタイトルを一覧にして、上のチェックリストで確認してみてください。誇張表現や似通った文面が見つかったら、プロンプト例を使って修正案を作り、人の目で確かめてから差し替えましょう。