Search Consoleの見方|Web担当者が毎月確認したいレポートと対処
Search Consoleは、Google検索での自社サイトの状況を確認できる無料ツールです。検索パフォーマンス、ページのインデックス登録など主要レポートの見方と、毎月の確認手順、AIを使った分析の注意点を解説します。
Search Console(サーチコンソール)は、Googleが無料で提供している、サイト運営者向けのツールです。自社サイトがGoogle検索でどのように表示され、どれだけクリックされているか、検索エンジンに正しく登録されているかなどを確認できます。
とはいえ、初めて画面を開くと、レポートの種類が多く、どこを見ればよいのか分からないという方も多いでしょう。制作会社に設定してもらったものの、その後は一度も開いていない、というケースも珍しくありません。
この記事では、中小企業のWeb担当者を想定して、Search Consoleで最低限確認したいレポートとその見方、問題が見つかったときの対処、毎月の確認手順、そしてAIを使って分析するときの注意点を解説します。
Search Consoleで分かること
Search Consoleは、Google検索という入り口の手前で何が起きているかを教えてくれるツールです。サイトに訪れた後の行動を分析するアクセス解析ツールとは役割が異なります。
| レポート | 分かること | 確認の目安 |
|---|---|---|
| 検索パフォーマンス | どんな検索語で表示され、何回クリックされたか | 毎月 |
| ページのインデックス登録 | どのページが検索エンジンに登録され、どのページが登録されていないか | 毎月 |
| URL検査 | 特定のページの登録状況、Googleから見たページの状態 | ページ公開・修正時 |
| サイトマップ | XMLサイトマップの送信状況 | サイト構成の変更時 |
| ウェブに関する主な指標 | 表示速度や操作性(Core Web Vitals)の状況 | 数か月ごと |
| セキュリティと手動による対策 | 不正なプログラムの検出や、ガイドライン違反による措置の有無 | 毎月、通知があれば即時 |
画面の名称や構成は変更されることがあります。ここでの名称は2026年時点の一般的な情報として参考にしてください。
検索パフォーマンスレポートの見方
最もよく使うのが検索パフォーマンスのレポートです。次の4つの指標が表示されます。
- 合計クリック数:検索結果から自社サイトがクリックされた回数
- 合計表示回数:検索結果に自社サイトが表示された回数
- 平均CTR:表示回数のうち、クリックされた割合
- 平均掲載順位:検索結果での表示位置の平均
「クエリ」タブでは検索された語句、「ページ」タブではページごとの数値を確認できます。期間を比較する機能を使い、前月や前年同月と比べると変化に気づきやすくなります。季節によって検索が増減する業種では、前年同月との比較が特に役立ちます。
見るときのポイントは、数値を一つだけで判断しないことです。例えば、表示回数は多いのにCTRが低いページは、タイトルや説明文が検索した人の意図に合っていない可能性があります。平均掲載順位は、さまざまな検索語の平均のため、順位が下がって見えても、新しい検索語で表示され始めたことが原因の場合もあります。
なお、GoogleのAI Overviewsに表示された分のデータは、この検索パフォーマンスに通常の検索結果とまとめて含まれており、AIの要約経由だけを切り分けて確認することは、基本的にできません。
ページのインデックス登録レポートの見方
インデックス登録とは、Googleがページを検索結果に表示できるよう、データベースに登録することです。登録されていないページは、どれだけ内容が良くても検索結果に表示されません。
このレポートでは、登録済みのページ数と、登録されていないページ数、その理由が表示されます。登録されていない理由には、次のようなものがあります。
- noindexタグによって除外されました:意図的に検索結果から除外する設定がされている
- robots.txtによりブロックされました:robots.txtで巡回が拒否されている
- 見つかりませんでした(404):ページが存在しない
- クロール済み – インデックス未登録:Googleが巡回したが、登録を見送った
- 重複しています:他のページと内容が重複していると判断された
登録されていないページがあること自体は、必ずしも問題ではありません。管理用のページや、意図的に除外しているページもあるからです。大切なのは、サービスページや事例ページなど、検索から見つけてほしい重要なページが登録されていない場合に、その理由を確認して対処することです。
毎月の確認手順
次の手順を毎月の作業として決めておくと、短時間で状況を把握できます。
- 通知とメッセージを確認する:セキュリティの問題や手動による対策の通知がないかを最初に確認します。
- 検索パフォーマンスを前月・前年同月と比較する:クリック数と表示回数の増減を確認します。
- 大きく変化したページと検索語を確認する:増えたもの、減ったものを上位から5件程度ずつ書き出します。
- インデックス登録の状況を確認する:重要なページが登録されているか、新たなエラーが増えていないかを確認します。
- 気づきと対応を記録する:何を見て、何をしたかを簡単に記録し、翌月の比較に使います。
新しいページを公開したときは、URL検査ツールで状態を確認し、必要に応じてインデックス登録をリクエストします。ただし、リクエストしても登録が保証されるわけではありません。
AIを使った分析の注意点
Search Consoleのデータは、表形式で書き出すことができます。これをAIに渡して分析を手伝ってもらうと、傾向の把握が早くなります。例えば「次のデータは、前月と今月の検索語ごとのクリック数と表示回数です。大きく変化した検索語を抽出し、考えられる理由を仮説として挙げてください。断定はしないでください」と依頼できます。
ただし、AIが挙げる理由はあくまで推測です。実際に検索結果を見て、自社のページや競合の状況を確かめてから判断してください。また、データを外部のAIサービスに入力する場合は、社内のルールで問題がないかを事前に確認しましょう。
まとめ
Search Consoleは、Google検索での自社サイトの見え方と登録状況を確認できる、Web担当者にとって基本となるツールです。まずは検索パフォーマンスとページのインデックス登録の2つのレポートを、毎月決まった手順で確認する習慣をつけましょう。
まだ設定していない場合は、制作会社やサイトの管理者に確認して、自社でアクセスできる状態にしてください。設定済みであれば、今月のうちに上の確認手順を一度試し、気づいたことを記録するところから始めてみましょう。