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AI制作の基礎更新 2026.10.22読了 6分

LP制作にAIをどう使う?|訴求の案出しから公開前チェックまでの考え方

1ページで行動を促すLP(ランディングページ)は、AIの「案を大量に出す力」が活きやすいサイトです。一方で、誇張表現や根拠のない数字には特に注意が必要です。LPでのAI活用の考え方を整理します。

広告や展示会、メールマガジンから人を集め、資料請求や問い合わせ、購入といった行動につなげるのがLP(ランディングページ)です。キャンペーンや新サービスのたびに作りたいけれど、毎回外注するのは時間がかかる、社内で作るにはノウハウが足りない、という悩みを持つ担当者も多いでしょう。

LPは1ページで完結し、目的がはっきりしているため、AIを活用しやすいサイトの種類です。特に、キャッチコピーや訴求ポイントの案を数多く出して比べる作業では、AIの強みが大きく活きます。一方で、売り込みの文章だからこそ、誇張や根拠のない表現が紛れ込みやすいという注意点もあります。

この記事では、LP制作の流れに沿って、AIに任せやすいこと、人が判断すべきこと、公開前に確認すべきポイントを解説します。

LPがAI活用に向いている理由

LPがAIと相性が良いのは、次のような特徴があるからです。

  • 目的がひとつに絞られている:「資料請求してもらう」など、ゴールが明確なのでAIへの指示も具体的にしやすい
  • 構成の型がある程度決まっている:ファーストビュー、悩みの提示、解決策、根拠、よくある質問、申し込み、という流れが一般的で、たたき台を作りやすい
  • 複数の案を比べる価値が高い:見出しや訴求の切り口によって反応が変わるため、多くの案から選べることが成果に直結しやすい

反対に、LPは「行動を促す」ことが目的なので、表現が強くなりがちです。AIも指示次第で、根拠のない「最安」「必ず効果が出る」といった表現を書いてしまうことがあります。ここが人の確認が最も重要になるポイントです。

LP制作の流れとAIの使いどころ

LP制作の一般的な流れと、各段階でのAIの使いどころを手順にまとめました。

  1. ターゲットと目的を決める(人):誰に、何をしてもらうLPなのかを一文で決めます。例えば「人手不足に悩む小売店の店長に、無料の資料請求をしてもらう」のように具体的にします。
  2. ターゲットの悩みを洗い出す(AI+人):AIに想定される悩みや疑問を挙げてもらい、営業や顧客対応の担当者の実感と照らし合わせて絞り込みます。
  3. 訴求の切り口を比べる(AI+人):「時間の削減」「コストの削減」「安心感」など、どの切り口で訴えるかの案をAIに出してもらい、自社の強みと合うものを人が選びます。
  4. 構成と原稿の下書きを作る(AI):選んだ切り口で、セクションごとの見出しと本文の下書きを作ります。
  5. 根拠と事実を入れる(人):導入事例、数字、お客様の声など、主張を裏付ける自社の情報を入れ、事実確認をします。
  6. デザインと実装(AI+人):ノーコードツールやテンプレートを使い、AIにレイアウト案や設定方法を相談しながら形にします。
  7. 公開前チェック(人):表現、事実、フォームの動作を確認してから公開します。

キャッチコピーの案出しにAIを使うコツ

LPの成果を大きく左右するのが、ファーストビューのキャッチコピーです。AIを使うと多くの案を短時間で出せますが、指示の出し方で質が変わります。次のように、ターゲット、提供価値、条件をはっきり伝えるのがコツです。

  • プロンプト例:「対象は、人手不足に悩む小売店の店長です。当社のシフト管理サービスは、シフト作成の手間を減らすことが特長です。この前提で、LPのキャッチコピー案を、時間削減・安心感・手軽さの3つの切り口で各5案ずつ出してください。数字や最上級表現は使わないでください」
  • 追加の指示例:「上の案のうち、店長が思わず自分ごとだと感じそうなものを3つ選び、理由を説明してください」

ここで「数字や最上級表現は使わない」と指示しているのは、根拠のない数字や誇張が紛れ込むのを防ぐためです。数字を使いたい場合は、自社で根拠を確認できるものだけを、人が後から入れるようにします。

また、AIに選ばせた案はあくまで参考です。最終的には、実際の顧客の声や営業現場の感覚を知っている人が判断しましょう。

公開前に確認したい表現と事実のチェックリスト

LPは広告と組み合わせることが多く、表現の誤りが問題になりやすいページです。公開前に次の項目を確認してください。

確認項目 見るポイント
最上級・断定表現 「No.1」「最安」「必ず」などに客観的な根拠があるか
数字 実績や効果の数字が社内データで確認できるか、条件を併記しているか
お客様の声 実際の声に基づき、掲載の許可を得ているか
価格・条件 料金、キャンペーン期間、適用条件が正確で分かりやすいか
画像 AI生成の画像が実際の商品や利用シーンと誤解されないか
フォーム 送信テストを行い、通知と自動返信が届くか
スマートフォン表示 ボタンが押しやすく、文字が読みやすいか

実際より著しく良く見せる表現は、景品表示法上の問題になる可能性があります。判断に迷う表現がある場合は、個別の判断は専門家に確認してください。

公開後もAIで改善を回す

LPは公開して終わりではなく、反応を見ながら改善していくものです。問い合わせが少ない場合、見出しや申し込みボタン周りの文言を見直す候補をAIに出してもらい、変更前後の反応を比べる、といった使い方ができます。

このとき、一度にたくさんの箇所を変えると、何が効いたのか分からなくなります。変更は一か所ずつ、記録を残しながら行うのが基本です。

改善のヒントを得るために、問い合わせフォームに寄せられた質問や、営業担当が商談で受けた反応をAIに渡し、「LPの中で答えられていない疑問はどれか」を整理してもらうのも有効です。訪問者がつまずいている点が見えれば、よくある質問の追加や説明の補足など、具体的な改善につなげやすくなります。

なお、キャンペーン用のLPは期間が終わったら、終了の表示や非公開にする対応も忘れないようにしましょう。古い条件が載ったまま残っていると、問い合わせ時のトラブルの原因になります。

まとめ

LPは目的が明確で構成の型があるため、AIの案出し力が活きやすいサイトです。ターゲットの悩みの洗い出し、訴求の切り口の比較、キャッチコピーや原稿の下書きなどはAIに任せ、ターゲットと目的の決定、根拠となる事実の追加、表現のチェックは人が担いましょう。

次にLPを作る機会があれば、まずはこの記事の手順1のとおり、ターゲットと目的を一文で書き出し、それをAIに渡して悩みの洗い出しから始めてみてください。

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