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AIツール活用更新 2026.10.22読了 6分

プロンプトの基本|Web制作で使える指示文の型とそのまま使える例文

生成AIへの指示文(プロンプト)の基本を、Web制作の担当者向けに解説。指示に含めたい6つの要素と基本の型、サイト構成・原稿・修正依頼などそのまま使える例文を紹介します。

生成AIを使ってみたものの、「ありきたりな文章しか出てこない」「思っていたものと違う」と感じたことはないでしょうか。その原因の多くは、AIの性能よりも、指示の伝え方にあります。

AIへの指示文のことをプロンプトと呼びます。難しい技術は必要ありませんが、人に仕事を頼むときと同じように、目的や前提、出してほしい形を伝えるだけで、出力の質は大きく変わります。

この記事では、プロンプトに含めたい基本の要素と型、そしてWeb制作の場面でそのまま使える例文を紹介します。出力の改善方法については、別の記事で詳しく扱います。ChatGPT、Claude、Geminiなど、どの対話型AIでも共通して使える考え方です。

プロンプトに含めたい6つの要素

良いプロンプトに共通するのは、次の6つの要素が含まれていることです。すべてを毎回入れる必要はありませんが、出力が期待とずれるときは、どれかが欠けていることが多いです。

要素 内容 例
役割 AIにどんな立場で答えてほしいか BtoB企業のWeb担当者として
目的 何のための作業か、最終的に何に使うか 採用サイトの応募数を増やすため
前提情報 会社やサービス、読者についての情報 社員30名、主な読者は20代の転職希望者
作業内容 具体的に何をしてほしいか トップページの見出し案を5つ
条件 守ってほしいこと、避けてほしいこと 誇張しない、30字以内、専門用語を使わない
出力形式 どんな形で出してほしいか 表形式で、案と狙いを並べて

特に見落とされやすいのが「前提情報」です。AIはあなたの会社のことを知りません。会社の特徴、読者、競合との違いなどを伝えないと、どの会社にも当てはまる一般的な内容になってしまいます。

基本の型

6つの要素を並べると、次のような型になります。この型をメモ帳などに保存しておき、毎回埋めて使うと便利です。

  • 「あなたは(役割)です。(目的)のために、(作業内容)をしてください。前提情報は次のとおりです。(前提情報)。条件:(条件)。出力形式:(出力形式)。」

前提情報が長くなる場合は、箇条書きにして指示の後に貼り付けると、AIも読み取りやすくなります。また、「不明な点があれば、作業を始める前に質問してください」と一文を添えると、情報が足りないときにAIから確認してくれることがあります。

書くときのコツ

  • 1回に頼む作業は1つか2つに絞る:構成も原稿も画像案もまとめて頼むと、どれも浅くなりがちです。
  • あいまいな言葉を具体的にする:「いい感じに」「分かりやすく」ではなく、「中学生でも分かる言葉で」「1文を40字以内で」のように伝えます。
  • 手本を見せる:自社の既存の文章など、目指すトーンの例を貼ると、文体を合わせやすくなります。
  • やってほしくないことも書く:「事実として与えていない実績や数字は書かない」と書いておくと、AIが情報を作り出すのを防ぎやすくなります。

Web制作の場面別プロンプト例

Web制作のよくある場面で使える例文を紹介します。かっこ内を自社の情報に置き換えて使ってください。

サイト構成を考える

  • 「あなたは中小企業のWebサイト制作を支援する編集者です。(業種)の会社のコーポレートサイトをリニューアルします。主な読者は(読者)で、目的は(問い合わせ数の増加など)です。必要なページの一覧と、各ページの役割を表形式で提案してください。前提情報が足りない場合は、先に質問してください。」

ページの原稿を作る

  • 「次のサービス情報をもとに、サービス紹介ページの原稿の下書きを作ってください。読者は(読者)です。構成は、悩みの提示、サービスの概要、特徴3つ、導入の流れ、よくある質問の順にしてください。です・ます調で、与えた情報にない実績や数字は書かないでください。(サービス情報を貼り付け)」

既存の文章を直す

  • 「次の会社紹介文を、初めて当社を知る人にも伝わるように書き直してください。意味は変えず、専門用語は言い換え、全体を300字程度にしてください。変更した箇所と理由も箇条書きで示してください。(文章を貼り付け)」

制作会社への依頼文を整理する

  • 「次のメモは、Webサイトの修正依頼の内容です。制作会社に送るメールとして、修正箇所ごとに番号を振り、ページ名、現在の状態、希望する状態が分かる形に整理してください。(メモを貼り付け)」

前提情報シートを用意しておく

毎回、会社の説明や読者の情報を書き直すのは手間がかかります。そこでおすすめなのが、AIに渡す前提情報を一枚にまとめた「前提情報シート」を作っておくことです。プロンプトの最後に貼り付けるだけで、どの作業でも自社に合った出力が得やすくなります。

シートには、次のような項目を入れておくと便利です。

  • 会社の概要(業種、所在地、規模、創業からの歩みの要点)
  • 主なサービス・商品と、その特徴
  • サイトの主な読者と、読者が抱えている悩み
  • サイトの目的(問い合わせ、資料請求、採用応募など)
  • 文章のトーン(です・ます調、親しみやすさの度合い、使わない表現)
  • 表記のルール(会社名・サービス名の正式な書き方、数字や英字の表記)

シートに入れる情報は、すでにWebサイトや会社案内で公開している範囲に留めると安心です。内容が変わったら更新し、社内で最新版を共有しておきましょう。

プロンプトを使うときの注意点

どれだけ良いプロンプトを書いても、AIの出力には誤りが含まれることがあります。次の点は常に意識しておきましょう。

  1. 出力はたたき台として扱い、公開前に人が事実確認と編集をする
  2. 前提情報として、顧客の個人情報や社外秘の情報を入力しない(会社のルールに従う)
  3. 数字、日付、固有名詞、法律に関わる表現は、必ず元の情報と照合する
  4. うまくいったプロンプトは保存し、社内で共有する

4つ目の「保存と共有」は特に効果があります。よく使うプロンプトを社内の共有ドキュメントにまとめておけば、担当者ごとの出力の品質の差が小さくなり、新しく担当になった人もすぐに使い始められます。

まとめ

プロンプトは、役割、目的、前提情報、作業内容、条件、出力形式の6つの要素を意識するだけで、出力の質が大きく変わります。特に、自社のことを知らないAIに前提情報をしっかり伝えることが、ありきたりな出力を避ける一番の近道です。

次にやることとして、この記事の基本の型を保存し、普段の作業で1つ試してみてください。うまくいったプロンプトは、社内の共有ドキュメントに場面別にまとめていきましょう。

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